古銭暮らし

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フランスの古銭商の皆さん

フランス在住、30代女性です。私は「Vide Grenierヴィッド・グルニエ」と呼ばれる、こちらで言う所のフリーマーケットが好きで、通りかかると覗かずにはいられません。たまに出品する方にも回るのですが、当日朝に会場でスタンドの準備をしていると、こんな風に声をかけられます。「こんにちは、エキュやピストールなど、古いお金の類をお持ちではないですか?あったら買い取りますよ」これはプロの古銭商の方々です。フリーマーケットの場には、アンティーク価値の高い物品が出回ることも多いので、そういった掘り出し物を探しにくるプロの方も珍しくはありません。その中でも、古い貨幣を扱う古銭商の皆さんはとても意欲的です。
一度、町中の個人店に入ってみたことがあります。壁から天井まで、所狭しと各時代のフランスの硬貨・紙幣で埋め尽くされており、とても小さなお店だったのに非常に圧巻でした。綺麗なメダル様のものがあり、これは一体?と尋ねたら、革命前の金貨です、と言われてびっくりしたものです。ちなみにお値段もびっくりするようなものだったので、しおしおと退散しましたが…。日本の古銭商さんもそうですが、古いお金には歴史の重みがつまっているのだなあ、と深く感銘を受けた体験でした。